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総務省「電子出版環境整備事業」、「EPUB日本語拡張仕様策定」Enhanced Global Language Support(EGLS)のすべての成果物を公開しています。

日誌 =世界のブラウザが縦書きになった理由=

プロジェクトの目的

総務省、新ICT利活用サービス創出支援事業の一環として、事実上の世界標準電子書籍フォーマットである「EPUB」の次期バージョンであるEPUB 3.0の仕様に、日本語出版物に必要となるルビ、縦組み、圏点、縦中横、禁則、右開きなどの表現を盛り込み、読書端末や制作・閲覧ソフトウェアへの実装を促す。

また、こうして策定した仕様の普及促進活動を行い、日本国内に豊富な日本語の電子出版物が流通することを目指す。これによって国内の電子書籍市場が活性化するとともに、世界標準のフォーマットとインターネット技術を利用して国内のコンテンツを、全世界に向けて発信できるようにする。


プロジェクトの実施体制と実施内容

専門家チームを組織し、IDPFのEPUB3仕様策定チームに参加し、日本語拡張仕様策定作業を行う。また、この仕様を普及、推進させる目的で、WebKitなどオープンソースプロジェクトへの支援やEPUBチェックプログラムの改訂、日本語EPUBの検証用データの制作も行った。

加えて、EPUBリーダー実装者向けのガイドラインや、EPUBコンテンツ制作者向けのチュートリアルも制作した。 また、様々な出版ジャンルでのEPUBの活用を目指して、EPUBコミック、EPUBマガジンなど、9種類のジャンル別ソリューションも作成した。

・提案者 イースト株式会社

・共同提案者 一般社団法人 日本電子出版協会アンテナハウス株式会社


プロジェクトの成果

紙の出版物の流通では考えられなかったほど広汎な国・地域を含めた全世界に日本の文化を発信することが可能となり、日本の優れた文化を、世界に広めるインフラが、本プロジェクトで整備されたことになる。

詳細は、EPUB日本語拡張仕様の報告書(135頁)=日誌=を参照してください。


以下のプレス発表も行った。

EPUB日本語拡張仕様策定により、ブラウザーでの縦書きが進行中 2011.01.19

EPUB3ポータルサイトepubcafeと多言語EPUBコミックを推進 2011.03.18

epubcafe、EPUB3コンテストを開催、様々な資料も公開 2011.04.01


総務省の関連サイト・・・

デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会 2010.04-06

上記、報告書 2011.06.28

新ICT利活用サービス創出支援事業 2010.11-2011.03

電子出版環境整備事業に関する成果報告 2011.05.19

ブラウザでの「草枕」縦書きサンプル
総務省の「Let’s 書デジ」ロゴ